京成本線で、スカイライナーが運転を開始してから35年間ずっと目にしてきたスカイライナーを日常見ることが無くなる日が2010年7月にやってきました。7月17日成田スカイアクセス線が開業、スカイライナーは、新線経由となり、スピードアップを実現しました。日暮里~空港第2ビル間を最速36分、半分に近い時間短縮を実現しました。画像はスカイアクセス線開業時に発行された京成時刻表、左側の3050系は開業時に一般車としてスカイアクセス線に投入された車両です。この3050系はその後、前面のブルー塗装と飛行機マークは無くなり、京成本線の一般車両に転じました。
この時、京成本線からスカイライナーはなくなりましたが、空港ターミナル直下に京成が乗り入れた前年の1990年から走った2代目AE車100系は、名称をシテイライナーに変え、青砥・船橋の両駅を新停車駅に加え運行を継続しました。青砥は都営地下鉄線から船橋はJR線からの乗換乗車を当て込んだのですが、利用状況は厳しかったようです。
所要時間は、スカライナーの倍近く、480円安い料金設定では、タイパ・コスパの両観点から魅力に乏しく空気輸送の状態が続きました。いずれテコ入れが必要になると思われた矢先に発生したのが、翌11年の東日本大震災でした。節電要請を受け真っ先に運休となったのが、シテイライナーでした。
空気輸送状態のシテイライナーに、途中駅で同列車の待避があると確かに不満、まして計画運休の来ない列車を時間調整のため10分待つなんてことも実際ありました。こうして2代目スカイライナーAE車は、車庫で休む機会が増え、その活路を求め婚活などのイベント列車として使用されたりしました。ただそれも長く続かず、20年足らずの車歴で引退に追い込まれます。初代スカイライナーがボデイは通勤車両に乗せ換えましたが、足回りを再利用して今日まで3400系として走っているのと対照的です。
京成は成田空港アクセス線の開業で
タイパ・コスパの両面から
JR成田エクスプレス(NEX)を上回り
今日優位な立場を築きました。
一方対照的なのが、JRです。
NEX車両が、総武線特急しおさいにも
使用されるという報道がありました。
特急料金体系も一本化し
NEXに関して言えば、自質値下げ。
車両に描かれた飛行機マークやロゴも
誤乗防止のため消されます。
成田鉄道アクセスでは、この10年で
ゲームチェンジがされたと言えましょう。
AE100系とNEX259系の
変化を同じように感じてしまいます。
京成の新たな事業計画によると
宗吾参道車両基地の拡充により
スカイライナー増備されるようです。
スカイライナーは当面安泰の模様。
次の50年、100歳のスカイライナーは
どんな活躍をしてゆくのでしょうか。
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