新年、明けましておめでとうございます。年頭のブログです。厳しい年明けですが、よろしくお願いします。
特急『わかしお』が誕生したのは、今から50年以上前の1972年、総武快速線東京地下駅が開業した年で、千葉県では若潮国体が開催されました。私事で恐縮ですが、千葉県に引っ越した年で、当時格段の思いはありませんでしたが、今にして思えば、同じ歴史を刻んだ同士のような思いすらあります。
特急『わかしお』は誕生から成田EXPが運行を開始した1991年までは、相変わらずの総武快速線経由で、特に大きな変化はなく当初すべてグリーン車付の183系編成でしたが、ニーズに合わせG車の無い6両と従来通りの9両の2編成で運行していました。後、新車ではありませんが、上越新幹線開業でお役御免となった183系1000番台が幕張電車区(当時)に転属、全面は線の無い非貫通形。機能性は183系ゼロ番台に劣るかも知れませんが、顔立ちは綺麗でした。
最初に1985年当時のダイヤをご紹介します。東京発は朝7:00~19:00まで各1本の運行(17:00を除く)、一方鴨川発は、7:00台~18:00台の各1本で、グリーン付とグリーン無しが各6本づつの運行でした(※一部季節列車を含む。)
他に夏を中心に臨時列車が2~3本運転され、上りの臨時列車は、東京地下駅に入らず、両国駅止まりもありました。この当時通勤利用は、ほぼ考慮されていなかったと言えます。さて、その後京葉線経由に転じ255系が誕生したのは、1993年でほぼ『わかしお』号の京葉線経由の歴史と重なります。
長らくわかしおの前に
ビューの名称が載せられ、
どこか特別感がありました。
255系は、一方で徐々に
ニーズが高まった通勤利用にも
対応するマルチな車両。
当初は183系と併用され、
その後房総特急の
スタンダードとなった
E257系と共に活躍。
モノクロス編成の新車
よりも9両固定の
特急電車は、人気を保ちます。
次にコロナ禍前の2020年ダイヤを簡単に振り返ります。外房線は東京湾アクアラインの影響は軽微で、鉄道が勢力を保っており、東京発は、7:00台~22:00台まで運行(※一部日中時間帯を除く。)行き先は安房鴨川に加え勝浦、上総一ノ宮と多様。一方上りは、朝の通勤時間帯に茂原、勝浦始発が運転、安房鴨川始発は85年当時から約90分、最終列車が繰り上がり16:30頃の発となりましたが、勝浦発は逆に90分繰り下がり20:00頃発となりました。乗客ニーズにあった勢いのある最後のダイヤと言えましょう。
そして、最後に24年春のダイヤ改正
京葉線は、通勤快速の廃止の話題が中心で、特急の改変はあまり話題になっていないと思います。 今回は全車指定席化と255系撤退により、G車両付列車の運行が無くなり、全列車5両運転などかなり縮小ダイヤとなります(画像に昭和世代、おなじみのロンちゃんこと吉村光夫さんが写ってます。)
東京発の安房鴨川行き最終は、
21:00発(勝浦~安房鴨川、
普通列車運行)が
19:00発と2時間繰り上がり、
勝浦行きは22:00最終が、
21:00発に1時間繰り上がります。
上りも定期列車は、
勝浦発が18:00時頃と
2時間繰り上がりです。
255系はJRが観光開発に
注力していた1990年代の
車両でしたが、
その野望かなわず、
第一線を撤退するという
印象です。
Tokyo2020サーフインの開催が
一宮で決まり、最後の花道かと
思いきや無観客で実現せず。
ただ、房総特急に
デザインやコンセプトを持ち込んで
製造されたのは、この255系だけ。
これからの長い活躍を祈ります。
最後までお付き合い
ありがとうございました。
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